机上のコント




[0] 机上のコント

投稿者: 管理人 投稿日:2015年10月25日(日)11時09分23秒 42-148-143-63.rev.home.ne.jp

実演可能、不可能を問わないコント台本を募集します。

到底実現できない設定、展開、登場人物、道具も使い放題。
例えば設定が月面、海底、ミクロ世界……など。
人物が突然巨大化する、分裂する、半透明になる……など。

もちろんちゃんと再現できるコントでもいいです。

長さはお任せしますが、そんなに長くない方がいいです。
台本は直したくなる場合も多いと思いますので
一度アップしたものでも、あとで何度直してかまいません。

よろしくお願いします。





[44] HOKEI

投稿者: ボーフラ 投稿日:2016年 8月30日(火)16時32分0秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信

上海から来た包茎少年「すみません、整形外科は何処ですか」
ホームレスのおじさん「何だ」
やくざの鉄砲玉「そいつを知るには金がいるぜ」
上海から来た包茎少年「10万人民元持っています」
狼男「随分持ってるじゃねえか」
ボランティアの牧師「整形って何の整形ですか」
読唇術に習熟したおばさん「この子、包茎を治すのよ」
引退した講談師「ほっほう、お前、中国人か」
そのへんの子供「ホーケイ!ホーケイ!」

船長「お前ら、うるせえぞ、静かにしろ」
酔いどれのマドロス「船の上ではなあ、セックスの話をするんじゃねえや」
真面目なサラリーマン「ビジネス」
船幽霊「ひゅーどろどろ」

万景峰号が、北朝鮮へと航路を向けて、少年の包茎も剥けて…。
(船医が包茎を治療したのでした)




[43] 炭酸怪談

投稿者: 井沢 投稿日:2016年 8月25日(木)21時46分25秒 KD036012106127.au-net.ne.jp  返信   編集済

「ウィる、ウィらない、ウィる、ウィらない、ウィる」

花占いをするウィル・スミス。

「はあ……」
「何回やっても俺はウィル・スミスってわけか」

軸だけになった花を投げ遣るスミス。

花が落ちた砂地にクーラーボックスが埋もれている。
かたかた、かたかた、と音がする。
あれっと思ったけどやっぱり聞こえる
かたかた、かたかた、

「いやだなあ 怖いなあ」

ビビるスミス。
銃でクーラーボックスの鍵をぶち開けると
キンキンに冷えた瓶が詰まっていた。

「お、炭酸か」

歯でウィルキンソン・ジンジャエール瓶の王冠を開ける。
開かない。
開ける、開かない、開ける、開かない。

「どうしたんだ、ベイビー。拗ねてないで開けてくれよ」

懇願するスミス。

「OK、俺はウィり疲れて日本に来たものの瀬戸内海の無人島に流れ着いちまった。そこには誰もいないけどどうだ、おまえがいた。運命的さ。」
「塞ぎ込むな。お前だって栓を抜かれたい。そうだろ?」

懐柔するスミス。

「世界中に俺みたいに “ウィる” か “ウィらない” か選択を迫られているものがある。そう、キンソン……君もだ!」

ウィルキンソンシュワァァァ
喉ならすスミス。
うまい。JAPANの炭酸うまい。痛い。
ウィるって、いい。

瓶から滴り落ちた水滴が足元のケーブルに落ちる。
ケーブルは机に固定されているマイクに繋がっていた。
もしかして、これどこかに繋がってるのか?
マイクのスイッチを入れてみる。
きいんとハウる。

「どうも、ウィルスミスFMです」

FMです FMです

島のどこからか自分の声がこだまする。
どこかにスピーカーがある。
助けが呼べるかもしれない。

「今週の100曲カウントダウン」

ダウン ダウン

「リクエストも来てないのに?」
「誰だ」
「あたしよ」

バレーボールだった。
Willson と書いてある。いやそれはだめだろう。『キャストアウェイ』のやつだろう。トム・ハンクスのやつだろう。

「あいにくだけど、親友なら間に合ってる」
「あの瓶の奴?あんな炭酸野郎のどこが…」
「ウィルのソン」
「あっ」
「お前のウィり場はここじゃねえ!」
「何を」
「友人のトムによろしくな」

な に合わせて、バレーボールを空高く打ち上げる。
曇り空のグレーに白いボールは見えづらい。
老眼もきている。
同じ瀬戸内の無人島にいるトム・ハンクスに届いただろうか。
クーラーボックスのウィルキンソンが飛び跳ねている音がする。
かたかた、かたかた、

「そうだな。どうするかなんて決まってた。俺、ウィる。」

ウィる ウィる
ウィルキンソンシュワァァァ



そこで目が覚めた。
自宅のソファだった。
水滴の落ちきった炭酸瓶の向こうで『キャストアウェイ』のDVDがメニュー音を繰り返している。
それでね、風もないのに表の柳が揺れて、あのバレーボール女の声がするんですよ。

ウィろう…(Willow)

開け放たれた窓からバレーボールが飛び込む

カリフォルニアと瀬戸内の青空が溶け合って



[42] 星のうた

投稿者: ボーフラ 投稿日:2016年 7月19日(火)13時03分38秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信

モノローグ
「溜息をつくと、幸せが逃げるって言いますよね。あたし、そうは思わないの。
溜息で逃げるくらいの幸せだったら、あたし、いらない。
そんなもの、他人に呉れてやりますわ。
でも…あの人は来ない」

女、深く静かな溜息をつく。
満天の星空。流れ星ひとつ。

「ああ…流れ星。流れ星に願いをなんて、あたしはそうは思いませんの。
だって、流れ星なんて、すぐ消えてしまうじゃないの。
すぐ消えてしまうような願い事なら、あたしはいらないわ」

暗転

女、刑務所の中。鉄格子を持ったまま、無表情。
看守来る。

看守「お前…」
女「あなた…」

鉄格子越しに、抱き合おうとする二人。

「暴れ馬だー危ないぞー」

大量の暴れ馬が走ってくる。男は踏み殺され、女は鉄格子に首が挟まって死ぬ。

暗転

女、再び、満天の星空の元。男もいる。

女「そんな夢を今見たわ」
男「…」

男、溜息をつき、そのまま崩れ落ちて泥の塊になる。
女はそのまま、天馬になって、星空をかけ、ペガサスの星座になる。



[41] 『美しい寿司屋』

投稿者: 正夢の3人目 投稿日:2016年 4月26日(火)19時39分29秒 KD182251240014.au-net.ne.jp  返信

寿司屋のセット。ガラガラと扉の開く音。サラリーマンA、B、入ってくる。

A「すいません、お寿司なんて」
B「気にするなって。ここの寿司屋はお勧めなんだ。すごく美しいんだよ」
A「美しい……? 美味しいじゃなくて?」
B「いや、美しいんだ。見ればわかるよ。おーい、大将」
大将「はい」

カウンター奥から、この世のものとは思えないほど美しい寿司屋が入ってくる。

A「ああっ! 美しい!!!」
B「だろ?」
大将「何を握りましょう?」
A「ええっ!? 何か握っていただけるんですか!?」
大将「寿司屋ですから」
A「こんなに美しいのに!?」
大将「寿司屋ですから。で、何を握りましょう?」

A、しばらく額に手を当てて悩む。

A「……いえ、何も握ってくれなくていいです!」
大将「寿司屋なのに?」
A「はい! 代わりに、あなたを眺めていてもいいですか?」
B「お、そりゃいいな。大将。俺も頼むよ」
大将「わかりました。ではご自由に」

カウンター奥のスペース真ん中に立つ大将。カウンターの左右に座り両肘をついて乙女のようなポーズで大将を眺めるサラリーマンA、B。

A、B「………………はぁ~、美しい~~!」

B、「いやいやたまらん」といった様子で首を振りながら財布から2万円取りだしカウンターに置く。A、慌てて立ち上がり財布を取り出すが、手で制するB。

大将「で、何を握りましょう?」
A「いやぁ、それは……」
B「握ってもらえって」
A「え? いやー、でも」
B「何事も経験だから」
A「そ、そうですか? …………じゃあ、イカを」
B「(口笛を吹く)」
大将「イカですね」

大将、イカを取りだし、包丁を当てる。

A「あぁっ……!」

大将、イカを包丁で薄く切る。

A「はぁぁんっ!」

大将、米びつからシャリを取りだし、ニギニギと握る。

A「(大将のニギニギする動きに合わせて)はぁんっ! はぁんっ! はぁんっ! はぁんっ!」
B「大将! こっちにも! こっちにも!」

大将、Bの方を向き、ニギニギとシャリを握る。

B「(大将のニギニギする動きに合わせて)はぁんっ! はぁんっ! はぁんっ! はぁんっ!」

大将、シャリの上にイカを乗せて出す。

大将「へい、イカお待ち」
B「んんんーー、やぁぁーーーーっ!!!」

辛抱たまらなくなったBがイカを手に取るとそのまま壁に向かって叩きつける。大きく息を吐くA、B。

A、B「………………はぁ~、美しい~」

B、再度財布から2万円取りだしカウンターに置く。A、一応立ち上がり財布を取り出す仕草を見せる。手で制するB。

大将「では、次は何を握りましょう?」
A「えっとじゃあ、せっかくなので……トロを」
B「おいおい、トロいっちゃうか!? トロいっちゃうかー!?」

ガラガラと扉が開いた音。サングラスをかけ杖をついた盲目の男が入ってくる。手探りで椅子を見つけ、腰かける。

盲人「……あれ? 寿司屋だよね?」
大将「はい。何を握りましょう?」
盲人「トロお願い」

大将、トロを握り始める。その姿を見ながら、2人で手を握り合い「がんばれ、がんばれ」と応援するような態度のサラリーマンA、B。大将、トロを握り終わり盲目の男の前に出す。

大将「……トロです」

食べる盲目の男。しばらく噛み、味わい、飲み込む。

盲人「…………なんか、普通だね」

サラリーマンA、カウンターの上に飛び乗ると、一番デカい声で

A「でも!!! 美しいんです!!!!」

盲目の男、一瞬驚くが何事もなかったかのように

盲人「穴子」
大将「はい」

固まったままのA。寿司を握る大将。溶暗。



[40] ピレネー

投稿者: 井沢 投稿日:2016年 4月15日(金)23時40分6秒 KD106181069060.au-net.ne.jp  返信

「そう簡単にはピレねえよ!」

「先輩!」

イベリア半島の付け根の地面が隆起する

「みんな簡単そうに言うけどな」

「そんな…簡単だなんて思ってません!」

「こっちは押し潰されそうなんだよ」

フランス側が崩れ落ちる

「大丈夫ですか」

「大丈夫なもんか」

スペイン側が崩れ落ちる

「今週ずっといいかんじにピレてましたって」

「練習でうまくいったからって本番でピレなきゃ」

「ピレるかピレないかまだ分からないじゃないですか」

「ピレねえよ」

地面が隆起する

「ピレます」

「ピレねえよ」

地面が隆起する

「そんなこと言わないで今夜がヤマじゃないですか」

「ピレねえんだよ」

地面が隆起する

できた山脈のピークに先輩
雲の下から後輩の声だけが届く

「せんぱあい」

ぱあい ぱあい

「ピレてあます」

まあす まあす

「聞こえないぞ!ばかやろう」

最大限にピレて

「お前が居ねえとピレねえよ」

麓にスーツ姿の後輩が見える
手の甲で山肌をぺちと叩き
口をも. う. え. え. わ. と動かしている

遅れて振動がくる
ぺち

<終>



[39] ポールマッカートニーのコンサート

投稿者: 哲ロマ 投稿日:2016年 3月 2日(水)10時31分1秒 s896225.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp  返信

「うおー!最前列マジかよ!ポールマッカートニーのコンサート最前列!やべー!ちょっと高かったけど取って良かったわー!あードキドキしてきたよ!やべー!ポール!ポール!ポール!ポール!うお?!!始まる!!ポールー!!」



ポールマッカートニー登場。


Hey Jude フルコーラス熱演。


ポールマッカートニー「いやいやいやいやどうもね、ありがとうね、こんなたくさんね、来ていただいてね、ありがとうね、ホントにね、いやいやいやいや、ホントにホントに……どっから?今日はどっから来たの?え?蒲田?蒲田ね、蒲田か、蒲田だと…京浜東北で?秋葉原?から中央線で?水道橋だ。ね?いやいやいや、そうね、蒲田か…あー、それかあれかな?京浜東北で東京まで出て?丸ノ内線で?後楽園?ね?それもあるね、いやいやホントに、蒲田ね、蒲田だと…あ、それかまさかww東急のww多摩川まで出てからww南北線直通でww後楽園とかwwwそんなねwwしぶそばでそば食べてからねwwあ、それかまさかまさかの…」

「長いよ!!ドームで!電車の乗り換えだけで!客いじり!」

ポールマッカートニー「では次の曲聴いてください、もしもシリーズ。もしも細川たかしが救急車のサイレンだったら」

「蒲田でやれ!駅前で!」



[38] スケッチ劇

投稿者: ボーフラ 投稿日:2016年 1月28日(木)12時39分16秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信

「あら、頂けませんわ。お気持ちだけで結構ですのよ」
「いえいえ、受けて取って頂けないかしら」
「本当、お気持ち、お気持ちだけで」
「それではあたくしの…」

女性二人、押し問答。

ラブホテルから洋がらしと練りワサビが出てくる。
外に出てもまた燃え上がって、抱き合ってしまい、
破裂する。

女性二人、洋がらしと練りわさびまみれになる。
顔を見合わせて、苦笑。

郵便配達のバイクが止まる。
「奥さん、おめでとう、旦那さん、赤紙です」

女同士、大量の割りばしとなって、地面に散乱。
洋がらしも練りワサビもたっぷりだ。

去っていく郵便配達。

お助け~、という第三者の声。

(終わり)



[37] 銃社会

投稿者: イワモト 投稿日:2016年 1月18日(月)12時46分57秒 pw126152009097.10.panda-world.ne.jp  返信

じゅん:「じゅんで~~す!」
長作:「長作で~~す!」
正児:「三波春夫で…」
じゅん・長作:(両側から拳銃で正児のコメカミを撃つ)
~暗転・終わり~



[36] 爆発定時

投稿者: 井沢 投稿日:2015年12月22日(火)18時18分40秒 KD059138057093.au-net.ne.jp  返信

チェックイン・カウンターにて

「お客様は2個ラゲージでよろしかったですか?」

「はい?」

周囲を見回し

「ああ、えっと…そう、ニコラス・ケイジです。」

「失礼いたしました。お客様は何個ラゲージですか?」

「1個…ラゲージですけど。」

「かしこまりました。」

聞き違うケイジ。

「自己紹介しちゃったよ。」

と漏らすケイジ、荷札を呈示。
荷捌き名人、手早く計量。

「えーお客様はボスポラス経由」

「するんだ。」

「水戸が流刑地。」

「うん。」

「搭乗口は2、5、らすゲートになります。」

「らす?」

「らす?」

「今、2、5、らすゲートって」

「嘘、あれニコラスケイジじゃない?」

ばれだすケイジ

「それでは行ってらっしゃいませ。」

聞き逃した。
口尖らすケイジ

「らすゲートって何処なんだ。」

「とりあえず2、5ゲートを探そう。」

つまづくケイジ。足元にもう1ラゲージ。
しまった。これも預けないと仕事にならない。何をやっているんだ俺は。
身をよじり振り返り

「すいませーん!やっぱり僕2個ラゲージ!」

「やっぱり、あれニコラスケイジだよ!」

場を去るケイジ
ロビーの窓が光ったかと思うと
全て影絵に
破片が飛び散る爆風の中
にこやかケイジ、足早に去り
ー暗転ー



[35] 『医者と患者』

投稿者: 正夢の3人目 投稿日:2015年12月22日(火)02時56分6秒 p3064-ipngn5602marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp  返信

明転。舞台上手に机と椅子(机は引き出しのついたちゃんとした物)。白衣を着た医者(ロボット)が椅子に座ってカルテを見ている。

医者「次の方どうぞー。」

SE、ドアの開く音。患者(妖怪)入ってくる。

医者「どうなさいました?」
患者「昨日から熱があって…」
医者「なるほど。ではちょっと測ってみましょう。」

医者、右手からマイクロ素粒子光線(あるいはそれに準ずるもの)を患者に向けて照射する。

患者「うわわわっ!」

患者、驚いて跳ね上がり、壁を蹴って天井に張りつくと逆さにブラ下がる。

患者「ちょっと、何するんです。」
医者「ああ、すみません。熱を測ろうと思いまして。」
患者「そうだったんですか。」

患者、地面に降り立つ。

医者「では、測りますね。ピカー。ええと、12度。平熱は?」
患者「0度です。」
医者「ふむ。では熱があるようですね。それでは注射を打ちましょう。安田くーん。」

上手から看護師の制服を着た安田(巨人)入ってくる。

安田「ウガ」
医者「注射を打つから用意してくれたまえ。」
安田「ウガ」

安田、上手にはける。

患者「注射かー。怖いなー。」
医者「男なら怖がってはいけませんよ。あれ? 男ですよね? あ、乳房はあるんですね。こりゃ失礼。」
患者「怖いなー、怖いなー。」

安田、上手から「安田サイズ」の注射器を持って登場。
患者、驚いて後ろに飛び下がり、毛を逆立てて筋肉を増強させる(戦闘態勢)

患者「ちょっと! なんですかそれは!」
医者「注射です。」
安田「ウガ」
患者「そんな大きさの注射、僕はだいだら和尚じゃないんですよ!?」
医者「大丈夫ですよ。ああ、逃げないで。そら、捕まえろ。」

医者、フォームチェンジ。手足のパーツを切り離して空中へ。患者、ビームをよけながら空中を舞う医者の手足を叩き落とす。そこを安田がひょいとつまみ上げる。

患者「うひゃー。」
医者「さぁ観念なさい。」
安田「ウガ」
患者「助けて、神様ー。」

舞台中央、奇跡によって真ん中から空間が裂け、神(本物の神)が現れる。

神「呼んだかーい?」
患者「あっ、神様! 助けてください!」
神「よしきた!」

一万発の雷が降る。舞台、客席、共に消し炭に変わる。

神「ありゃりゃ。やりすぎてしまった。(はにかんで)こりゃもう一度世界を創り直しだな。」

SE、オチっぽい面白い音。暗転。了。



[34] 『報告書』

投稿者: 正夢の3人目 投稿日:2015年12月22日(火)02時49分11秒 p3064-ipngn5602marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp  返信

舞台中央に将校姿のA、横に軍服姿のB。

A「諸君!よく聞きたまえ。このたび我が帝国ではより良い兵士の育成のため感受性を鍛えることが議会で決定された。諸君らはその感受性を鍛える訓練の最初の体験者となる。誇りに思いたまえ!」
B「アイム プラウド!」
A「今回鍛える感受性は「笑い」に関するものだ。今から私とこの男で諸君ら笑わせるための寸劇を行う。この行為の名前を、えー、なんだ?」
B「コントです。」
A「コントと言う!今から披露するのは我が帝国の名誉ある学者たちによる研究の成果である。なに1つ漏らす事なく最後まで見届ける事を諸君らに厳命する。では、アレを持ってこい。」
B「はい!」
A「ふむ。この紙の束をまとめたものが、コントでは必要となるのだ。これの名を、えー、なんだ?」
B「ハリセンです。」
A「ハリセンと言う!今から私がこのハリセンでこの男を殴打する。なので諸君らはそれを見て大いに笑いたまえ。では、ゆくぞ!」
B「はい!お願いします!」

スパーン!

B「ぐはっ!ありがとうございます!」
A「うむ。ん?どうした?何故笑わないのだ。笑っていないよな?」
B「そのようです。」
A「何故だ!余所見でもしていたのか?再度披露するから、よく見ておくように!」

スパーン!スパーン!スパーン!

B「ぐはっ!ぐはっ!ぐはっ!」
A「むぅぅ…何故笑わんのだ!?貴様らそれでも軍人かっ!」
B「将校殿。意見具申よろしいでしょうか?」
A「うむ。言ってみよ。」
B「はっ。このハリセンというものは「突っ込み」に使われる道具と思われます。」
A「つっこみ…?」
B「はっ。まず「フリ」と呼ばれる面白い現象への前振りがありまして、それに対して「ボケ」と呼ばれる面白い現象が発生します。それに対して「突っ込み」が起こる訳です。その際に使用されるのがこのハリセンかと。」
A「何を言っているのかサッパリだ!」
B「ええと、つまりこのハリセンで殴打するだけでは「笑い」は産まれないという事です。」
A「何を?貴様、それは我が帝国の学者たちの研究が間違っていたと言いたいのか?」
B「いえ、そうではありません。まずやってみましょう。将校殿。フリをお願いいたします。」
A「ふり…?」
B「何か面白い事が起こるきっかけとなる行為です。将校殿の発言により面白い事が発生するよう仕向けるのです。」
A「ふむ。なるほど……おい、貴様! 面白い事をしろ!」
B「…はっ!」

B、面白い動きをする。

A「うむ。ではゆくぞ!」

スパーン!

B「ぐはっ!」
A「…こういう事か?」
B「恐らくは。」
A「ふむ。だが笑っていないぞ?」
B「これはまだ「小ボケ」の段階だからだと思われます。恐らく「オチ」に向かえばまた変わるかと。」
A「なるほど。諸君、よく聞きたまえ。コントには「オチ」というものが存在する。寸劇の最後の部分にあたるものだ。この「オチ」を発動すれば、諸君らは大きな笑いを得る事ができる。そうだな?」
B「はい、その通りです。」
A「うむ。ではいくぞ。「オチ」を開始する!」

A、懐から取り出したボタンを押す。
まず客席の椅子の肘掛部分に鉄の輪が出現し逃げられないように両手を抑える。その後、椅子の下から先端に注射器のついた鉄製のチューブが伸び、観客の首から「液体α」を注入する。30秒~1分程で快楽物質を脳に伝播し笑いが起こる。

A「…ふむ。よく笑っているようだ。「オチ」の効果は覿面だな。」
B「そのようです。」

客席は爆笑に包まれた。今後改良の余地はあるだろうが(1人笑いが止まらなくなった者がいた為。薬物の分量に関しては再度調整が必須)だが、初めてにしては今回のコントは成功だったといえるだろう。以上、報告を終わる。



[33] ショートコント「大学で音楽サークルに入った磯野と中島」

投稿者: $UZY 投稿日:2015年12月 9日(水)23時07分3秒 KD124211130106.ppp-bb.dion.ne.jp  返信

中島「お~い磯野!キーはEで軽くジャムろうぜ!」
~終~



[32] 年末

投稿者: ババア伝説 投稿日:2015年12月 3日(木)11時50分17秒 fp7cdbdff9.ibra304.ap.nuro.jp  返信

鉄矢、ダンプの前に飛び出す。
鉄矢「僕は死にま…」
鉄矢、ダンプに撥ねられる。
温子「金八轢かれた!!」
ゆう子「抱きしめたい!!」
トシキ「夕映え映すビルの空に!!」
アクアマリンのままでいてに合わせ、中学生が創作ダンスを踊っている。
空が落ちてくる。
米米CLUBが解散する。
空撮。カメラどんどん引いてゆく。
全てはギャルの目尻拡張ラインが作り出したけったい領域の中で起きている。
平成二十七年が終わる。



[31] それ!俺の面白いやつ!

投稿者: 流し目髑髏 投稿日:2015年12月 2日(水)18時19分5秒 pw126255219095.9.panda-world.ne.jp  返信

「あ~、ここがポパイに載っていたシティーボーイになれる店か。メンズのガウチョパンツまだあるかな、入ってみよう」
扉を開ける

タッタッタッタッ!
「ゲロッパ!ゲローッパ!」
ジェームス・ブラウンが登場。
Sex Machineを熱唱。

間奏中に倒れるジェームス・ブラウン
音楽も止まる。
「ちょっ、ちょっと大丈夫ですか?ねぇ!ねぇって!ちょっと誰かっ!誰か来て!!」

店の扉が開く。
汗だくのポールマッカートニー登場。
ポールマッカートニー「ちょっと!それ俺の面白いやつ!」

ふらつきながら起き上がるジェームス・ブラウン

タッタッタッタッ
ジェームス・ブラウン「ゲロッパ!ゲローパッ!」
ポールマッカートニー「ダメだこりゃ」



[30] 沈黙のジュエル

投稿者: ボーフラ 投稿日:2015年11月30日(月)12時07分8秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信

ダイアモンド、エメラルド、ルビー、水晶、真珠等が
飾りのついたテーブルに置かれている。

ハンマーを持った屈強な男が登場。
ばん、ばん、ばん、と叩いて粉々にする。

速足で淑女が登場。驚いた風。屈強な男に抗議する。
男、しまった、という顔。
頭を下げる。淑女、文句を言い続ける。

男、そのまま、後ろ歩きして、カーテンを開ける。
カーテンの向こうにはモーターボート。
水路あり。

そのまま飛び乗って、水路をモーターボートで走って逃げる。
淑女、絶叫する。

清掃業者登場。宝石の粉塵を掃除機で吸い取る。
淑女、まんざらでもなさそう。
業者を誘惑する。

吸い取った後、業者の口から蜘蛛の糸のようなものが出て、
わずか8秒ほどで繭になる。
淑女、突然ハイになり、踊り出す。

タップダンス用の音楽流れる。
淑女、タップダンスをひとしきり踊り、
繭からは美しい蝶が孵化して、飛び回る。

モーターボートも帰ってきた。
屈強な男は、もっと良い宝石をリュックサック一杯に
詰めて。それを踊りながら、ばら撒く。

鉄格子の幕が降り、閉幕。



[29] とにかく爆発するコント~その2~

投稿者: 菅原 aka $UZY 投稿日:2015年11月19日(木)21時45分21秒 KD124211130106.ppp-bb.dion.ne.jp  返信

   舞台上手にはデニスホッパー、下手にはキアヌリーブスが立っている。
   舞台中央には大型バス。運転席でサンドラブロックがハンドルを握っている。

デニスホッパー「いいかよく聞け。バスに爆弾を仕掛けた。
        時速80㎞以下になるとバスは爆発する!」

キアヌリーブス「ふざけるな!そんな事は絶対にさせん!」

サンドラブロック「スピードは、守らなきゃ」

   バスを減速させるサンドラブロック
   ~舞台上のバス、大爆発~


デニスホッパーとキアヌリーブス(同時に)「あぁ~」


   ~暗転~

ナレーション「その頃日本では」

   ~明転~


  上手には高倉健、下手には宇津井健が立っている。
  舞台中央には新幹線。運転席で千葉真一が列車のハンドルを握っている。

高倉健「いいか、よく聞け。新幹線ひかり109号に爆弾を仕掛けた。
    時速80㎞以下になると列車は爆発する!」

宇津井健「ふざけるな!そんな事は絶対にさせん!」

千葉真一「スピードは、守らなきゃな」

   新幹線を減速させる千葉真一
   ~舞台上の新幹線、大爆発~

高倉健と宇津井健(同時に)「あぁ~」


   ~暗転~



[28] キングコング奇譚

投稿者: ボーフラ 投稿日:2015年11月19日(木)16時16分20秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信

(スージーさんのおもろい)
(コントと云えばお笑い芸人、配役はキングコングのお二人です)

コント・キングコング奇譚

キングコングがいた。大都会から逃げ出した野人たちは、海のない県にいた。青い山脈の向こうに、梶原がいる。Nは、西野だった。手を振っている。涙の別れだった。老婆は震える手で彼らを指差し、天才じゃ、好きじゃ、と言った。Nが特に好きじゃ、とイニシヤルで言った。

老婆は、西野に、覆い被さった。犯し、犯されようとしたのである。西野はその天才性故に、それを為すが儘に受け入れた。情事はゆっくりと始まった。梶原は、途中で飽きてしまい、青い山脈を眺めながら、ゴムを熱してその上に寝転んだりした。其の内、日が暮れたが、長い長い情事である、終わらなかった。梶原の熱いゴムも冷めてしまった。西野の、鉄工場のような熱く長い情熱も、次第しだいに冷めてゆく。言い換えれば、梶原のゴムが冷める前は、燃え上がる交情であったのであるが。

そして、流れ星が一つ。梶原は、一粒の梅干を食べ、情事の真っ最中である西野と老婆にも、梅干を一つずつ差し出した。西野も老婆も、集中力が途切れてきたのか、それを受け取る余裕があった。其の内、流れ星が、この海のない県にも墜落した。UFOの類も、次々に着陸した。あたりは騒然となったが、梶原はその庶民性故に、西野はその天才性故に、全く動じなかった。

火の手が上がった。老婆は、益々、その情熱が燃え盛り、西野を求めた。西野は、それに応えた。梶原は、カイワレ大根を食べながら、西野と老婆の背中に、炎の赤が乱反射するのを見て、こう思った。

「美しい」

本当の野人とは、彼らの事であると、思った。そう思ったのは、老婆の夫である老爺であった。老爺は、事の一部始終を、木の上から見ていた。何とも思わなかったが、ただ、たった今、

「彼らは本当の野人である」

と思った。そしてそう思うと直ぐに、虚無の感情が老爺を支配した。長い長い情事の末、西野は、終ぞ果てる事もなく、肌を離した。そして、西野は、消えた。梶原は、老婆と老爺の養子縁組の手続きをするため、三人で、公証役場に向かった。

消えてしまった西野は、

「夢のようだ」

と思った。夢ではないが、夢のようだった。西野は、消えた。

(終)



[27] とにかく爆発するコント~その1~

投稿者: 菅原 aka $UZY 投稿日:2015年11月19日(木)00時27分9秒 KD124211130106.ppp-bb.dion.ne.jp  返信

 舞台中央、父・母・息子・娘の家族4人が食卓を囲んでいる。
 黙々と食事をする4人。

息子「おかわり」
娘「おかわり」

 母ご飯をよそう。黙々と食事をする4人。

息子「おかわり」
娘「おかわり」

 母ご飯をよそう。黙々と食事をする4人。

息子「おかわり」
娘「おかわり」

 母ご飯をよそう。黙々と食事をする4人。

息子「おかわり」
娘「おかわり」

 母ご飯をよそう。黙々と食事をする4人。

息子「おかわり」
娘「おかわり」

 母ご飯をよそう。黙々と食事をする4人。

息子「おかわり」
娘「おかわり」

 20杯くらいおかわりを繰り返したのち
 息子と娘の腹がだんだん膨れていく。

息子「おかわり」
娘「おかわり」

 母ご飯をよそう。黙々と食事をする4人。

 息子と娘の腹どんどん膨れて、爆発する。

 舞台から客席にまで飛び散る米粒。

        しばしの間。

父「......食事中に、爆発するんじゃない」

 父と母、黙々と食事をする。

   ~暗転~



[26]

投稿者: ボーフラ 投稿日:2015年11月14日(土)12時01分20秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信

海。砂浜、波打ち際。桃が漂着する。それを見た老夫婦、桃を割ってみようと思う。
一抱えもある桃。尋常ではない。でも割ろうと思う。

桃太郎を知っているからだ。

老夫婦を見つけた、息子夫婦。桃を見つけて驚く。老夫婦に詰め寄る。
自分たちがいるのに、桃から生まれる子供を手に入れようというのか。
僕たちを廃嫡する気か。この期に及んで養子縁組か。

桃がパカーと割れる。中には、何もない。
老夫婦、息子夫婦、桃の中身を観察する。中身はスカスカの痩せた桃。
少し食べてみる。あまり甘くない。

甘くないね。
そう、人生のように、甘くないよ。

カット高所から。海鳥、その甘くない桃に群がる。
みゃあ。みゃあみゃあ。みゃあみゃあ。
老夫婦、息子夫婦、仲良く。水平線には夕陽が落ちる。



[25] サライ

投稿者: イワモト 投稿日:2015年11月13日(金)08時58分38秒 pw126152142210.10.panda-world.ne.jp  返信

(バーにて)
客:あ~飲んだ飲んだ。マスター、お会計して。
マスター:14万円になります。
客:えっ?高過ぎるよ!ぼったくりじゃねえか!絶対払わねえよ!
マスター:お客さん、困りますねえ。こっちも道楽でやってるんじゃないんですから。
客:うるせえ!出るとこ出てやろうじゃねえか。
マスター:仕方ないね。
(店の裏に向かってパンパンの手を叩き)お願いします!
(屈強な男2人が現れ、客に目隠しをしてどこかに連れて行く。)
客:何すんだ!離せ!
(しばらくして目隠しを解かれると、そこは満員の観客が見守る日本武道館のステージだった。)
徳光:あっ!今到着されたようです!
(ステージに並んだ芸能人の真ん中に誘導され、イントロが流れる)
(加山や谷村と肩を組み、サライを熱唱し、万感の思いで立ち尽くす客。拍手が鳴り止んだ後)
徳光:14万円になります。(終わり)




[24] 座敷&ワラシ

投稿者: 茂具田 投稿日:2015年11月12日(木)20時55分23秒 KD182251241001.au-net.ne.jp  返信

座敷:「ど~も~!座敷でーす!」
(中央をくり抜いた畳から顔だけ出して)

ワラシ:「ど~も~ワラシでーす!」
(あぐらをかき、ぷかりと宙に浮かんだ状態で)

座敷:「二人合わせて…」

座敷&ワラシ:「座敷ワラシでーす!」
(荒れ狂う闘牛に引きずり回されながら)

座敷:「ハイッ!というワケでね、ワーワーいうとりますが!」
(観客席に爆竹を投げ入れながら)

ワラシ:「いうとりますが!」
(宙吊りになって観客席の頭上スレスレで空中を華麗に舞いながら)

座敷:「ワラシくん、ワテ、最近気づいたんやけどな」
(観客席にバズーカを放ちながら)

ワラシ:「ほう!どうしました?!」
(大量のホットドッグを水で流し込み、急いで食べながら)

座敷:「ワテ、座敷っちゅーか、畳やったわぁ~」(映画泥棒の動きで)

(「プーーーッ!」といいながら観客全員イスから転げ落ちる)

ワラシ:「ほしたら、ワテラ、畳ワラシやないか~い!ないか~い!ないか~い!ー」

(エコーがかかって舞台が暗転)





[23] 太陽系ドラフト会議

投稿者: 大伴 投稿日:2015年11月11日(水)13時56分19秒 58x4x58x30.ap58.ftth.ucom.ne.jp  返信

宇宙空間に円卓が並んでいる。

(司会の声、徐々にボリュームアップ)
司会:「…第一巡選択希望選手、水星。 菊池雄星。花巻東高校。」
司会:「第一巡選択希望選手、火星。菊池雄星。花巻東高校。」
司会:「第一巡選択希望選手、海王星。 菊池雄星。花巻東高校。」

会場がざわつく。

司会:「菊池選手には6惑星が競合いたしました。これより抽選にうつります。」

監督たちがゆっくりと立ち上がる。
半透明の監督、浮かんでいる監督、5mmくらいの監督。いろいろな監督がいる。
最後の監督が瞬間移動で壇上にあがると同時に、ジェル状の女性が抽選箱を運んでくる。
さまざまな形状の触手が抽選箱につっこまれ、クジがひかれていく。


司会:「それでは、開けてください」

各監督がクジを開封し、会場が静まりかえる。







渡辺久信監督がガッツポーズをする。
(同時に、会場がものすごい拍手と口笛で包まれる)

司会:「菊地選手への交渉権は地球が獲得いたしました。」


---
場面が花巻東高校に切り替わる。
会見席の中央に坊主頭の菊池雄星が座っている。


記者:「地球に決まりましたが、今の率直な気持ちを。」

カメラのフラッシュが激しくたかれ、菊池が口を開く。

菊池:「実家に近いので、よかったです。」



<おしまい>



[22] 山登り

投稿者: 哲ロマ 投稿日:2015年11月11日(水)08時50分59秒 s957254.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp  返信

「いやぁ秋の登山ってのも良いもんだなー!なかなかキツかったけど、こうして山頂にたどり着くと全部吹っ飛んじゃうよ!最高だな!それにしても綺麗な紅葉だなぁ…よし、ちょっと一人じゃ恥ずかしいけど、アレ、やっちゃおうかな!よーし、せーの!やーっほーーー!」




?????「へーいじゅーーー」

「お!返ってきた!感動!よしもう一回!やーーっほーーーー!」




?????「へーーいじゅーーーー」

「やーーっほーーーー!」


ポールマッカートニー登場。


Hey Jude フルコーラス熱演。



ポールマッカートニー「うわーここだよ!ここ!有名な心霊スポット!こえー!なんだよこの不気味な廃病院!こえー!いや、でもここまで来たんだしな!よし!勇気出して入るか!!」


「設定変えないで!!」



[21] デート

投稿者: イワモト 投稿日:2015年11月10日(火)22時32分23秒 i223-216-71-163.s41.a023.ap.plala.or.jp  返信

(死刑台に囚人服の女が立っている)
(首吊り用のロープが、何故か2本ぶら下がっている)
(刑務官の男が女の元に焦りながら駆け寄ってくる)

男:待った?(と言いながら片方のロープに自らの首を引っ掛ける)
女:(そっぽを向いて)遅い!
男:怒らないでこっちを向いてくれよ。その服、お洒落で凄く可愛いよ!(正面から両手で女の肩を掴む)
女:(そっぽを向いたまま)可愛いのは服だけ?
男:もちろん、君も可愛いよ。頼むから機嫌直してくれよ。
女:(男の方を向いて)うん。分かった。
男:ねえ。今の僕達の格好、ちょっと前に流行ったアレに似てない?
女:アレ?…あっ、アレね!せっかくだからやってみようか?
男:そうだね。じゃあいくよ。せーの、
男女:イエス!フォーリンラブ!
(首を90度曲げたことにより、男の首からはロープかはずれ、逆に女の首にはロープが引っ掛かった。)
(すかさず暗転し、床の抜ける音)
(サティの「ジムノペディ」が流れる中、二人の思い出の写真がスクリーンに映る)
(5分後、舞台が明るくなり、死刑台に一人で立つ男ガチャ腕時計を見ながら)
男:14時10分、死刑執行(暗転 ~終わり~)



[20] ソファの隙間

投稿者: 大伴 投稿日:2015年11月 9日(月)03時33分34秒 58x4x58x30.ap58.ftth.ucom.ne.jp  返信

どこかの家。
ソファに、ものすごく毛深い男が座っている。


毛深い男: 「ソファの隙間って、手をつっこみたくなるよね。」

(男、ソファの隙間に手をつっこむ)


---舞台暗転、場面が「反対側の世界」に切り替わる。---


どこかの一家のリビング。
ソファの隙間からいきなり、ものすごく毛深い手が出てくる。

おどろいて叫ぶ一家。


一家: 「毛深っ!」




[19] 名前

投稿者: 松っこ  投稿日:2015年11月 9日(月)01時29分55秒 p23197-ipngn201akita.akita.ocn.ne.jp  返信

赤巻紙黄巻紙青巻紙「君の名前、ながいなあー」
寿限無「そういうお前の名前はいいにくいのな」
鵜「俺なんて一文字だよ、いいだろ」
赤巻紙黄巻紙青巻紙&寿限無「よくはねーよ」
佐藤太郎「こんにちは。佐藤太郎と申します」
赤巻紙黄巻紙青巻紙&寿限無&鵜「ふ、ふ~~ん」
佐藤太郎「なにか問題でも?」
赤巻紙黄巻紙青巻紙「いや、普通でわかりやすいなと思って」
佐藤太郎「そんなそんな。赤巻紙黄巻紙青巻紙さんも寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末 雲来末風来末くうねる処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さんも鵜さんもとってもいい名前ですよ」

 照れた赤巻紙黄巻紙青巻紙、全部赤巻紙になる。動揺した寿限無、鵜を飲んで倒れ込む。

佐藤太郎「あーあ。鵜呑みにしちゃって。佐藤太郎はペンネーム。僕の本当の名前は、ペッディグザイゲザンツォッ・エ・ヴェミバスガスヴァックァフッヒャツァというのにさ」



[18] 下町散歩

投稿者: 哲ロマ 投稿日:2015年11月 8日(日)13時05分19秒 s957254.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp  返信

「今日は下町散歩ということでやって来ました~!いやぁ、すごく懐かしい感じの商店街、ほら!駄菓子屋さん!わ!コロッケおいしそう!ん?なんだか、すごく、香ばしい、いい匂いがしますね…あーお煎餅!お煎餅屋さんですね!ちょっとお邪魔してみましょうか?行きましょう!こんにちは~」



ポールマッカートニー登場。


Hey Jude フルコーラス熱演。



「こちらのお店、どれぐらいからやってらっしゃるんですか?」

ポールマッカートニー「イエスタデイ」

「二日目!!」




[17] 火星登山

投稿者: 流し目髑髏 投稿日:2015年11月 7日(土)19時10分11秒 pw126253206124.6.panda-world.ne.jp  返信

男「何にもないな」
女「本当嫌になる」
男「でも、これ登ったら歴史の教科書載るよね」
女「その発想がムカつく」
男「じゃあ何でついてきたの?」
女「プラント外に出てみたかっただけ」
男「それだけ?」
女「それだけ」

1ヶ月経過

頂上
男「着いたぁー!やったぞぉー!」
女「ねぇ、揺れて…」

火星最大の山、オリンポス山噴火。
計5つのプラントが消滅した火星史上最大の惨事として歴史の教科書に記載される事となる。



[16] 母性本能

投稿者: Yves Saint Lauにゃん 投稿日:2015年11月 7日(土)15時04分1秒 KD119104036201.au-net.ne.jp  返信

日曜日の昼間、大きな池のある公園を並んで歩く男と女

女「あれ、おしっこもらしちゃったの?」
男「うん」
女「さっき喫茶店でジュースいっぱい飲んでたもんね……」
男「うん」
女「お家に帰る?」
男「うん」
女「予約したレストランどうしよっか??」
男(ポケットからモバイルフォンを取り出し)
男「(もしもし)今日、7時から予約した◯◯ですが、大変申し訳ありません、仕事でトラブルが出てしまい
  今日の予約をキャンセルさせて頂きたいのですが……はい、はい、大変申し訳ありません。またの機会に
  宜しくお願い致します。はい、失礼致します……」
女「大丈夫だった?」
男「まだ仕込み前だから大丈夫だって。」
女「よかった。」
男「ごめんね。膀胱が過活動で……」
女「(首を横に振りながら)しょうがないよ。………あそこの茂みでおしめ変える?」
男「よせやい(照)」

カメラは徐々に二人から遠ざかり、公園の池がハート型だったというラスト。



[15] 喫茶 眠眠

投稿者: ぴすとる 投稿日:2015年11月 6日(金)16時19分9秒 KD182250253194.au-net.ne.jp  返信

「疲れたな~休むとこないかな~?」

【喫茶 眠眠】

「おっ、ちょうど良かった。『喫茶 眠眠』か、入ろう」

(カランカラン)

「ごめんくださーい」

(・・・・・)

「あれ?すみませーん!ごめんくださーい!」

(カウンターの上、布団で寝ている店主を発見)

「眠ってんのかい!!!」



[14] I Love You

投稿者: ぴすとる 投稿日:2015年11月 4日(水)18時50分3秒 KD182250253197.au-net.ne.jp  返信

「月が綺麗ですね」


「ええ、そうですね」


「・・・・・」


「・・・・・」


「月が点滅しだしましたね」


「はい、不思議ですね」


「・・・・・」


「・・・・・」

「月が動きしだしましたね」


「ええ、こちらへ向かって来てますね」

「・・・・・」


「UFOですね」「UFOですね」



[13] アウシュビッツ銭湯

投稿者: g-udon 投稿日:2015年11月 4日(水)00時10分36秒 KD175131006001.ppp-bb.dion.ne.jp  返信

丸刈りで縦縞の服を着た若者が舞台袖から登場
「ここがアウシュビッツかぁ。さっそく入ってみよっと」

(ガラガラッ)と言いながら両手で扉を開ける

番台「ようこそアウシュビッツへ」
若者「オヤっさんお代いくら?」
番台「大人600円だよ」
若者「じゃあハイっ」
番台「毎度ありぃ」

(脱衣所にて)

若者「いやぁ、ホロコースト線の電車激混みだったなぁ。すし詰めってもんじゃないよ、オヤっさん」
番台「みんなああやってここに来るんだよ。そら風呂にでも入りたくなるわな。ははは」
若者「ほんとほんと!もうナチスやばいよ、、」
番台「(周りを警戒する素ぶりをしながら)しーっ、聞こえたらまずいよ、アンタ!ナチスだけに、ヒットラーえられるよっ。なんつって」
若者「がははっ、おもしれぇ。一本取られたよ~オヤっさん」

若者「それはそうと、この銭湯、湯船無いの?この先何にもないじゃん」
番台「ああ、やっと気づいた?そこから壁なんだよ。富士山の絵が描いてあるだけ」
若者「えっ!するってえとこれがあの有名な『富士の壁』?」
番台「アタぼうよっ。気分は天国、なんつって!」
若者「うわっ、やっべー。記念写真撮ってもらっていいっすか?」

(直立不動、無表情、正面から)カシャッ
(直立不動、無表情、右90度で)カシャッ
(直立不動、無表情、左90度で)カシャッ

若者「オヤっさん、ありがとう。もうこれで思い残すことは無いわ」
番台「そりゃあ良かった。じゃあ次そこの扉がサウナだから入んな」
若者「うひゃあ、みんなあっちで待ってたんだっ。バイバイ、オヤっさん!」
番台「おうよっ」

(バタンとサウナ室の扉が閉まる)

番台、トランシーバー片手にレバーをおろす
「ガス噴射準備完了~」

(暗転。サイレンの音が鳴り響く)



[12] できれば最後は飛行機雲

投稿者: 井沢 投稿日:2015年11月 1日(日)17時08分20秒 softbank126021164048.bbtec.net  返信

晴天を滑空する剛力彩芽。
後方から別の剛力彩芽。
11:55 同2機ななめ。
着陸。休憩。
麺類の多い板場で
正直早めの昼ごはん。

こう右肩でのれんをくぐり
「おーい、ヒマやで!」
「剛力彩芽??」
「同時に来たね。」
店主は常時気ままで
「もう味噌バタで?」
品書き眺め
「今日は博多で。」
「そうバリカタで。」
「豪気にワカメ。」
「ソーキにワカメ。」
調理したタレ正直甘め。
黙って食う剛力彩芽。
残さず食う剛力彩芽。
「おおきに、またね!」
賞味し退店。

店を出たら同2機離れ
もう生き別れ。

「もういいわ!止め。」
コントらしく締め。



[11] 「寿司屋」

投稿者: ボーフラ 投稿日:2015年11月 1日(日)08時30分14秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信   編集済

「寿司屋」

客、女「こんにちは…」
店主、無言。黙ってテレビを指さす。
テレビ「本日は、黄昏流星群が、都内でも見られるそうです…」
店主「あんた黄昏流星群だろ。ヒロカネのアレだろ」
客「ちっちがいますよ」
女「こんな店、やめましょうよ」

突然、外で爆発音。ついに黄昏流星群が、都内に落下してきたのだった。
テレビ局にも落ち、テレビ放送が「しばらくお待ち下さい」となる。

店主「ああ嫌だ!だから、不倫するやつなんざ…」
寿司屋に、特大の黄昏流星群が落下する。大爆発大炎上。
命からがら、寿司屋とカップル客が逃げる。

店主「それにしても、のどかな夜じゃねえか。握ってやるよ」
寿司屋の瓦礫から、寿司を拾って、握る店主。
女「悪くはないわね」
客「イキじゃないか」

夜空に、黄昏流星群が弧を描いて、地面に吸い込まれていくのが見える。

(終)



[10] 喫茶店

投稿者: 哲ロマ 投稿日:2015年11月 1日(日)07時29分11秒 s629199.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp  返信

「あーなんか喉渇いちゃったな、お?ちょうどいいや喫茶店あるじゃん!入ろ」


ポールマッカートニー登場。


Hey Jude フルコーラス熱演。


ポールマッカートニー「ご注文繰り返します」

「してねぇよ!!(泣きながら)」



[9] 回遊の果て

投稿者: 流し目髑髏 投稿日:2015年10月31日(土)22時09分11秒 pw126253206124.6.panda-world.ne.jp  返信

うたたねしている又郎の体内

動脈
ヘモ男「なぁ、俺等働き過ぎじゃね?そろそろ休み欲しくね?ハワイに行きたいわぁ」
ヘモ美「そんなん言うたかてワテらが動かな誰が動くねん」
ヘモ男「心臓御大と肺ジイが直接みんなに渡せばいいんだよ、酸素」
ヘモ美「そんな殺生な事言うたらあかん!最近あの方々めっちゃしんどそうやねんから」

肝臓
ヘモ男「肝臓先生、酸素もってきました。ここ置いておきますね」
肝臓「いつもありがとう…と言うとでも思ったか!無駄口叩かずさっさとおいて立ち去れ!」


肝臓を離れ、静脈
ヘモ男「肝臓腹立つなー!俺等いなきゃ何もできないくせに!」
ヘモ美「無口な肝臓先生が話すなんて珍しい事もあるんやね」
ヘモ男「アルコール摂取して酔っぱらってんじゃねーか!腹立つなー」
ヘモ美「気分切り替えよ。次は脳様のところへ運ぶルートや」
ヘモ男「けっ、臓器ばかりモテやがって割りに合わねーっつーの。売られりゃいいのに」

心臓、左心室
ヘモ美「はぁ~、酸素生き返る~」
ヘモ男「えっ!?俺の酸素これだけ??」
心臓「…」
ヘモ男「御大!もう少し酸素下さいよぉ」
心臓「…」

大動脈
ヘモ男「俺、嫌われてる?ねぇ?」
ヘモ美「そんな事あらへんと思うけど…」
ヘモ男「今日はついてねーなー。やっぱり休みもらう。もしくは採血で外へ出る」
ヘモ美「ヘモ男、外出たらもう回遊できへんねんでっ!遠心分離機って拷問が待ってるんよ!それでもいいん?」
ヘモ男「もういい!俺は休む!動かん!」
ヘモ美「動かんいうても、御大の力でワテら流れて…」
ヘモ男「どうした?」
ヘモ美「ワテらさっきから動いてへんで…ほら、あそこの瘤が動いてへん…」
ヘモ男「どういうこと?」
ヘモ美「世界の終り」
ヘモ男「冗談?ウケないんだけど」

又郎、老衰により大往生。
享年105歳






[8] そんなオファーは受けない

投稿者: 井沢 投稿日:2015年10月31日(土)00時51分13秒 KD014015166100.au-net.ne.jp  返信

「いらっしゃいませ。お客様は何個ラスケイジですか?」

「はい?」

「失礼しました。お客様は何ラスケイジですか?」

「ニコ…ラスケイジですけど。」

語尾を濁らすケイジ

「ありがとうございます。ツーラスケイジ入りまーす。」

「え、あの、ちょっと。」

「番号札もってお待ち下さーい。」

聞かない店員

「ラスケイジって何の単位だ?日本特有のやつか。いかがパイとかいう、あれか。」

と漏らすケイジ

(挿入)雑なイメージ

「お客様、外国の方ですか?当店ラスケイジ専門でやっておりまして、こちら看板ラスケイジご案内させていただいております。」

「ラスケイジ専門。」

「はい。ラスケイジ。」

指差す店員

「まいったな。」

見落とすケイジ

「お先2個ラスケイジのお客様お待たせいたしましたあ!」

「あ、はい僕です。」

札出し提示

「嘘、あれニコラスケイジじゃない?」

ばれ出すケイジ

「ありがとうございました。」

にこやか店員

着席ケイジ。
包みを開けると見事なラスケイジだった。
派手なコーティングはなく一見して無骨だが、ほかほかのラスケイジは一口頬張っただけで香りが鼻孔を衝く。上質な材料を使っているのだろう。少し物足りないくらいの大きさもちょうどいい。思わず目凝らすケイジ。

「美味いなこれ。店員さん、もう2個ラスケイジ!」

「やっぱり、あれニコラスケイジだよ!」

人がステージ
に乗らぬように
ー暗転ー



[7] 後始末

投稿者: 井沢 投稿日:2015年10月30日(金)22時57分45秒 KD106149002115.au-net.ne.jp  返信

ウェイターはニッケル・サンダースの後始末をする


「ジーザス」
全く。
セルフ式のカフェだというのに、トレイを席に置いたまま帰った客がいたらしい。
もちろん、そういったものを片付けるのも彼の仕事。
そういったものを予測に入れ対処するのも彼の仕事。
またこんな混雑時に…
ずっとフロアを見て回っていたはずなのに、いつからこのままだったのであろう?
待っている客もいる。 気付いて気を悪くしていたかもしれない。
ウェイターは少し恥じ、思ったより随分と腹が立った。

トレイに綺麗に配置された空のグラスと器。
皿の上に水平に置かれた銀のフォーク。
あまりに綺麗に配置されているのが余計に苛立つ。

トレイを下げようと右手をかける。
銀のフォークの下には
これまた一寸の狂いもなく水平に置かれた14:54打刻の伝票。
オレンジのペンで走り書き。
“17:54”
達筆だな 紳士だろうか
ふと思いウェイターは腕時計に目をやる。
17:54 。

瞬間、
ドオンという音と共に店内は揺れ明かりが消えた。
ビィィィンと窓が鳴り、あるものは落ちた。

一瞬の静寂の後、薄暗い中で客達はざわめきだした。
しばらくして電気は復旧。
窓側の一番端の電球だけ切れている。
黒く焦げた天井。
はずれかけた窓枠。
客達はせわしなく携帯電話(あるいはそのカメラ機能)を動かし、何故だか笑っている。

そう、笑っている。

「ジーザス。」
ウェイターは吐き捨てるように言い、手をかけたトレイをカウンターへ運んだ。

伝票の時刻からちょうど3時間後のこと。



[6] 落雷

投稿者: 井沢 投稿日:2015年10月30日(金)17時08分30秒 KD106149002115.au-net.ne.jp  返信

再び雷雲の上、高木と中本とサンダース


「目標が見えてきたぞ。」

「国道バイパス沿いのカフェか。」

「どこもかしこもケン・ヒライかよ。」

「何の話だよ。」

「なあ、あそこの窓際カウンター席のいちばん端っこでいいのか?」

「ああそうだ。」

「思いがかさなるその前にそっと俺の手を握るつもり?」

「いや全然。いいから太鼓の用意しとけよ。」

「ラジャー!」

 とんとん たとん とん たとん

「お いいね~」

「歩いてる人も雷を気にしだしたよ。」

「早足だね。」

「通勤ラッシュだものね。いや、帰宅ラッシュか。」

「ドリーム・ラッシュだよ。」

「ところで何でカウンター席の真上なんだ?」

「…あそこの電球だけさ、切れてるんだ。」

「ああ。」

「切れちゃったか。」

「うん。」

「じゃあ仕方ないね。」

「うん。」

彼らは「切れた電球を電流でもって破壊する」ことに関して同意見だった。
電気の通らなくなったまま放置されるくらいなら、ひと思いに破壊してほしいはずなのだ。 生涯流し続けてきた電流で。
そんなわけで、彼らが雷を落とす場所は切れた電球のある所と決まっている。たまに映らなくなったテレビや電池切れのウォークマンというのもあるが、だいたいが切れた信号とか、室内灯とか、ネオンサインであった。それらは別に誰から命じられたわけでもなく、ただなんとなく、3人で組みだした頃から無闇矢鱈に雷を落とすのでは面白くないということでそんなルールを作ったのだ。


「そろそろ雨を降らせとこ。そりゃー」

「おお~」

「走ってる走ってる。」

「お前さ、どうせあの観葉植物わきあたりのしみったれた席に座ってたんだろ。」

「何でわかった?」

「セルフ式の店でああもばか丁寧にトレイ置きっ放しにしてくるのはお前ぐらいなもんだよ。」

「え。あれ自分でやんの?」

「そうだよ。だからリーズナブルな価格設定なお店なの。」

「つうか、まだ置きっぱになってたのか。」

「混んでるのにな。」

「あっ気付いた。ボーイさんも“しまった”って顔してるよ。」

「混んでるのにな。」

「ホラいるじゃん。片付ける係の人。」

「まあな。」

「やってくれるけどな。」

とんたん とたん たたん たたん

「そろそろ落とす頃合いかな?」

「ハイハット合わせるからさ。」

「なんかドラムセット豪華になってない?」

「カウベルもあるよ。ごろーん」

「雷にはいらないよ。」

「ボイス・パフォーマンスで済ませろってことかよ。」

「そんなに欲しいかカウベル。」

「カウベル買うべ。る」

「なんのこっちゃだ。明らかに“る”が余計だし」

「余計な物などないよネ、とCHAGEも言っている。」

「ASUKAも言ってる。」

「お前まで。」

「変化つけられる方が楽しいじゃない。」

「まあね。」

「全ては君と僕との愛の構えだともCHAGEが言ってる。」

「お前との?」

「ともかくさ。」

どんどん たたん ど どん たたん

「そういえば」

「どうした。」

「テーブルに置いてきたままだったなあ。」

「何を?」

「メモ。」 たたたた とととと

瞬間、ボーイがメモに目を落とした

「あ」

(ドオン)ごろーん


かくして雷は落とされた。
間の抜けたカウベルの音の余韻は、やはり余分に思われた。



[5] なかなか夕立たない

投稿者: 井沢 投稿日:2015年10月30日(金)16時04分44秒 KD106149002115.au-net.ne.jp  返信

雷雲の上、高木と中本とニッケル・サンダース会議中


「夕立ちっつってもさ、最近早いからねえ。暗くなるの。」

「タイミング逃すと、夕立ちじゃなくてただの夜の雨だからね。」

「♪秋の夜長を~ アレ?今日十五夜?」

「じゃない。」

「かあ。」

「中秋の名月だよ。」

「っかあ~。じゃあやっぱ夕立ちぐらいで切り上げないと恨まれるんでないの?早めに雨雲ごと退散してさ、こう、一杯。」

「お いきますか。」

「いきたいねー。」

「おい、それだとこんな会議してないで仕込み始めないと全然間に合わない。」

「えー今すぐ?」

「えー今すぐ?」

「や、俺は別に中秋の名月ぶちこわしたって恨まれたって構わないんだけど。」

「まあ、雷だしね。」

「いや待て待て。それだときな子いじめられちゃうんだよ。」

「いじめられるのか。」

「ただでさえ俺、雷だから。クラスで微妙みたいで。」

「あたりさわりないようにしたいわけね。」

「お前の父ちゃん、腰にトラの布巻いてるくせに!とか」

「強制してないからさ。いいよズボンくらい履いて。」

「お前の父ちゃん、いつも太鼓持ってて変なの!とか。」

「オフの日も持ち歩いてるのか?」

「お前の父ちゃん、頭トリの巣みたい!とか。」

「…」「…」

「お前の父ちゃん、いっつもウクレレ持ってんのな!とか。」

「太鼓もウクレレも持ち歩いてるんだな?」

「つらいよ。重いし」

「置いてていいよ。せめて太鼓はさ。ウクレレも弾く時だけでいいよ。」

「ウクレレは趣味ですけど?」

「なんかムカつくな」

「わかったよ。とりあえず夕立ちにするか夜にするかなんだけど。」

「あんまり帰り遅くなると、寝てるきな子起こしちゃうんだよな。」

「きな子ちゃん大事にしてるのな。奥さんも幸せだろ。」

「鞄や傘もユニクロだけどな。」

「あら。」「あら。」

「じゃあもう軽めのを夕方前にやっちゃう?」

「いや!あんまり早いとあんこの散歩させられちゃう。」

「何だよあんこって。」

「犬。ポメラニアン。」

「お前が近寄ると静電気ですごいことになるだろ。」

「もっふもふだよね。威嚇かぁ~?よ~しよしってもっふもふ。うふふ。」

「はいはい、じゃあ夕立ち稲妻コースでいきましょう」

「はーい。」

「はーい。」

「すぐ準備にとりかかろう。…何テレビ欄凝視してんだ?」

「やった!これならピノコに間に合う。」

「ブラックジャックか?」

「ブラックジャックさ。」

(*昼下がり出動待機中の雲上にて)



[4] Re: (無題)

投稿者: 天久聖一 投稿日:2015年10月27日(火)10時14分57秒 42-148-143-63.rev.home.ne.jp  返信

>>3
> >>2
> > 味わい深いコントだねw
>
> 猿、良いですね!最近は老人ホームでも、元気なうちに入られる方がいらっしゃるようで、元気でホームに入れるならサル山にも入れるだろう、と思って書きました(笑)。今回は、舞台を想像して書いたので、次はストッパーを外して、実現不可能だろ!というのに挑戦したいと思います!


ボーフラくんのはストッパー外すより
どんなストッパーを設定してた上で自由に書くか、でやった方が面白いよ。



[3] Re: (無題)

投稿者: ボーフラ 投稿日:2015年10月27日(火)03時57分13秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信

>>2
> 味わい深いコントだねw

猿、良いですね!最近は老人ホームでも、元気なうちに入られる方がいらっしゃるようで、元気でホームに入れるならサル山にも入れるだろう、と思って書きました(笑)。今回は、舞台を想像して書いたので、次はストッパーを外して、実現不可能だろ!というのに挑戦したいと思います!



[2] (無題)

投稿者: 天久聖一 投稿日:2015年10月27日(火)02時33分17秒 42-148-143-63.rev.home.ne.jp  返信

味わい深いコントだねw



[1] 「サル山」

投稿者: ボーフラ 投稿日:2015年10月26日(月)18時53分44秒 p180.net059084001.tnc.ne.jp  返信   編集済

「サル山」

サル山に、大量のエテ公。群れをなしている。ボス猿が、一番高いところにいる。老人(柳川)が、それを見ている。

老人「おい、下河原。下河原じゃないか」
ボス猿、老人の方へ近づいていく。
老人「お前、どうしてこんなところにいるんだ」
ボス猿、老人の方を、悲しそうに見る。話したくても、話せないという感じ。老人、嘆息する。

老人「一緒に、老人ホームに帰ろう。お前のいない相部屋は、そりゃあ寂しいぞ」
ボス猿、座り込む。ここで、大量のエテ公が、騒ぎ出す。老人とボス猿が話しているのが気に食わないらしい。騒ぎ出して、老人に向かって石を投げる。
老人「こりゃ、たまらん」
老人、遠巻きにサル山を眺める。そして腕時計を見て、再びため息をつく。
老人「嗚呼、戻らにゃならん。さらばだ、下河原。また来るでな」

老人、去る。夜になる。大量のエテ公が眠る中、ボス猿がひとり、黄昏ている。
ボス猿「柳川よ…。俺はもう、夜にならなければ、言葉は話せぬ。見ての通り、姿は畜生のそれだよ」
ボス猿、胸を叩いて、叫ぶ。
「ウホーーーホッホッホ!ウホーホッホッホ!」

そこに、ピザの宅配が来る。ボス猿が受け取ろうとして、宅配業者はびっくりする。
ボス猿「いや、すまないね。日本語は、話せますので。お金もあります」
ピザ「はっはい。はははは。いやーハロウィンっすかねえ?ははは」
宅配業者、苦笑して、そそくさとピザを置いて帰る。その後、老人が、サル山の近くに忍んでいる。
老人「そうか。そうだよ!俺がサル山に来れば良いのだ。何で、気付かなかったのだろう」

暗転、翌日。下川原を訪ねた老人(柳川)が、サルの姿になって、下川原のボス猿の隣に居る。ツートップ体制になったサル山。全てのエテ公が、楽しそうだ。笑っている。

全員「アーイアイ アーイアイ おサルさ~んだよ~ ア~イアイ ア~イアイ 南の島の~」

サル山にて、朗らかな合唱。グッド・エンディング。幕。


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